
祝!書籍化!!
「大学生のための」を中心にしていますが、社会人の勉強などにも役立つ内容がたくさん書いてあります。筆者が医学生〜医師としての過程で獲得した効率の良い勉強法についても盛り込んでありますので、ぜひ手に取ってみてください!


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この記事では研修医になった目線から筆者が実際に医学生時代に使用した参考書を振り返ってまとめています。
新しくなった本や改定された本も交えつつ紹介しますが、基本的には名著はそこまで変化していないことが多く、改訂を重ねているので役立つはずです。
ついでに思うのは医学生の基礎医学の勉強はモチベーションを保つのが難しい!!医師になってからその科目がどのように役立つか知ることで、勉強のモチベーションを上げてほしいということです。
紹介するのは
をベースに紹介します。
基礎医学の内容って実際に勉強しているときには臨床医学にどんなふうに役立つのかわからず、研究的な内容も多くてつらかった思い出があります。
でも、研修医になってみて優秀な指導医に教えていただくと、基礎医学で習った内容がホイホイ出てきます。基礎医学が思考回路の基礎になっているんでしょうね。
やはりスポーツでも基礎が重要なように、医学でも基礎が重要なのかと実感する瞬間でもあります。
この基礎医学の範囲こそ自分で病態を考える際の基礎になってくる部分です。国家試験は暗記要素が強く、すぐに役立つということは少ないジャンルですがしっかり取り組んでおくと将来的に役立ちます。
大学の授業プリントベースでも勉強になりますが、教科書を少なくとも一つは購入し、記憶のベースにしておくと、将来的にも役立つ可能性が高いのでおすすめです。
分子標的治療薬の機序にはダイレクトに役立つ分野ですし、それ以外の薬の機序を理解するにも役立ちます。
基本的な生物の内容も含むので、生理学の基礎にもなってきます。
↓ばっちり分子生物学の範囲!
バイアグラ(シルデナフィル)は、生体内で環状グアノシン一リン酸(cGMP)の分解を行っている5型ホスホジエステラーゼ (PDE-5) の酵素活性を阻害する。これが陰茎周辺部のNO作動性神経に作用して血管を拡張させ、血流量が増えることによって機能すると考えられている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%8A%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB
たぶん分子生物学の一番人気はこいつですね。基本的には文句なしの教科書です。迷ったらEssential細胞生物学にしておくのが無難ですね。
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ちなみにこの本のエッセンシャルじゃないほうはこの本。
価格を見るとびっくりします。
ページ数もびっくりです。
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組織学は顕微鏡的なレベルの解剖学というイメージです。
医師国家試験の勉強の際には予備校のオンライン講座をとることが一般的ですが、この講座でも組織の模式図が出てきます。病態生理の解説の際に使われるのです。
勉強しているときには、ピンク色の組織ばかり見ているので嫌になりがちなジャンルではあるのですが、組織の写真をみてどの組織かわからないと医師国家試験の病理の問題にも差し支えるので、どんなに嫌でも画像をみてどの組織かなんとなくわかるくらいの状態にはしておくのがおすすめです。
組織学は身体全体を扱うことになるので、範囲が膨大になりがちなジャンルです。
そこをコンパクトに、かつ十分詳しくまとめてくれている良書です。組織のスケッチもついているので、スケッチ実習がある場合にも役立ちやすくてGood!!
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解剖学はダイレクトに役立ってくる分野です。
実際に医師になるころにはかなり忘却が進んでいて、悲しくなるジャンルでもあります。悲しくなるのは知識として必要な場面が多いからです。
忘却はしょうがないですが、一回頭に入れたのと入れないのでは復習効率もぜんぜん違います。
試験が終わったら忘れてもいいので、一回、頭にぶち込みましょう!
個人的に大好きな医学書の一つです。
イラストもわかりやすいですが、本文に臨床的事項が散りばめてあるところが好きです。
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ネッターかプロメテウス問題は完全に好みだとは思いますが、筆者はプロメテウス派でした。理由はかっこいいから。
これを持っているだけで、なんか医学生気分を味わえます。暗記ばっかで受験生にでも逆戻りした気分のときに自分は医学生だってことを思い出せせてくれます。
解剖は気持ちで負けると、メンタルが折れてしまします。基本的に覚えきれるわけない量との戦いなので気持ちだけ負けないようにしておけば、最後は単位が降ってくるはずです。
そのためにもカッコいい教科書を使いましょう。
(ホントはプロメテウスの図の比重が個別構造>全体像だから。初学者の時点では個別の構造をしっかり学べてよかったです。ちなみにネッターは全体像>個別構造の印象です。)
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解剖学の勉強というと、アトラス+文字の教科書というのが定番でしたが、その両方の機能をほぼ1冊で賄ってくれる教科書も出てきています。
このような1冊まとめてタイプではアトラスの近くに解説があるため、該当箇所を探すのにかかる時間が短縮できます。
「自分は要領が悪いかも、、」と感じている人には、このような教科書がおすすめです。
ちなみにグレイも持っていますが、模式図がとてもわかり易く、構造をしっかり理解できる点がおすすめです。
アトラスの図は、個別構造が多めの印象です。
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筆者がかっこいいと感じるという点でおすすめしているプロメテウスのまとめて版の教科書も出ています。
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生理学は身体の仕組みを勉強する分野です。
循環管理や呼吸管理の際には心臓の仕組みや、呼吸の仕組みを理解していることが重要になってきます。
解剖学と合わせてThe医学という印象です。
間違いなく勉強しておいて損はないです。医師国家試験でもそのまま出題されることもあるくらい重要です。
生理学の教科書でおすすめなのがガイトン生理学。
詳しい教科書ですが、しっかり勉強しておいてもいい分野だとおもいますので、思い切って買って勉強するのがおすすめです。
最後に紹介する「人体の正常構造と機能」という教科書も生理学がしっかりまとまっていておすすめです。
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腫瘍や血管炎を勉強していると必ず出てくるのが、病理学。
実はそれ以外にも病理学の教科書には、動脈硬化のメカニズムなども記載されていてとても勉強になります。
基礎医学の時期に勉強する大学も多いとは思いますが、実際には臨床医学の第一歩になっている分野です。
この記事を書いていて驚いたのが、「今のロビンス電子版付きなの!!??」という点。
恵まれたい現在の医学生は何も考えず購入ですね。まさに一石二鳥。しかも英語版もついてるので、英語の勉強をしたいという人にはさらに一石三鳥。
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薬理の教科書は選ぶのが難しい。。。。。範囲広すぎる。
でも、よーく考えてみると、薬理学の範囲って医学を網羅しているから範囲が広いんですね。
薬を処方しない医師はほとんどいない。
このことからも薬理学の重要性は自明ですね。
がんばったら必ず将来役にたつ!!そんな科目ではないでしょうか。
筆者自身、もっと勉強しておけばよかったと後悔している分野でもあります。
この教科書は筆者が薬理学を勉強した際にはなかった本です。が、国家試験の勉強をしているときに図書館で発見して通読し、とてもいい教科書だと感じたので今回紹介しました。
薬理学も範囲が広すぎます。薬理学なんで言うたら、内科学じゃん。。。。
なので、薬理的に重要ポイントをしっかり抑えるしかない。そのためにはスピードも重要。その点でこの本の分量・構成は薬理学の勉強にとても良い本だと思いました。
おすすめ。
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遺伝学の勉強辛かったなあ。と思い出しながら今書いています。
筆者の大学の遺伝の試験は研究色が強くて、しんどかった。なんの役に立つんだよって思って勉強してました。
実際には臨床に強めに関係してる分野ですので、頑張って勉強しましょう。
教科書については実は恥ずかしながら遺伝の教科書は買いませんでした。分子生物学の教科書で結構代用できたのでエッセンシャル分子生物学を使ってました。
あえて今買う本を選ぶとすればこの本↓
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免疫学もインターフェロンとかいっぱい出てきて嫌だった思い出があります。
でも実は、悪性腫瘍(細胞性免疫が関連)や自己免疫疾患、感染症などいろいろ関係あるジャンルです。
特に抗PD-L1抗体との関連なんかは、勉強してみると面白いと思いますよ。免疫チェックポイント阻害薬のオブシーボ、キートルーダの機序が勉強できます。
以下の画像は
http://www.immunooncology.jp/medical/basic/immune-checkpoint-inhibitor.htmlより引用しました。


免疫学のごちゃごちゃした機序をとっつきやすいイラストでまとめてくれた教科書がこれ!
全部を覚えるのは無理なので暗記事項については各大学の過去問を使って把握していきましょう。
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微生物学は感染症の基本になってくる分野です。病原菌の勉強になるので、臨床のイメージも持ちやすいでしょう。
勉強の際のポイントはその微生物がどのような病気を引き起こすのかを勉強すると臨床の際にも役立つでしょう。
その時に役立つのが、定番の病気がみえるです。
病気がみえる感染症なら症状の絵も豊富なのでビジュアル的に理解することができます。
病気がみえるはいずれ臨床の時にそろえる人も多いので、ちょっと早めに購入しても無駄になりにくいのも魅力です。
筆者もこの勉強法を先輩から教えてもらって実践したところ感染症の勉強の際にも役立ちました。
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モチベーションを上げるためにおすすめなのが、微生物学と一緒に抗菌薬の勉強もすること!!(なかなか難しいので余裕のある人は!です。)
微生物学は基礎医学ですが、治療の話を絡めると臨床にぐっと近づきますね。
抗菌薬の勉強に関しては医師国家試験レベル~研修医レベルですが、医師になってからはかなり重要なジャンルですし、時間があるうちに勉強するのはおすすめです。
おすすめの教科書としては、「抗菌薬の考え方。使い方」がおすすめです。
最初の方の章は医学生も対象になっていますし、だんだん難しくなっていく章構成なので、じっくり勉強できます。
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基礎医学の膨大な範囲の重要な範囲をしっかりとまとめてくれた教科書があります。
その名も、「人体の正常構造と機能」
この本はすべての医学生にとっておすすめですので、絶対に医学書は買わないという人でもこの本だけは購入することをお勧めします。
ちなみにアプリによる電子版までついてきてすごくお得です。
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基礎医学の勉強は試験が厳しい場合も多く、将来どのように役立つのかわかりにくいのもあって医学生にとってはつらい勉強です。
しかし、できる先生ほど基礎医学の内容も詳しかったりするので、やっぱり大事分野なのだと感じます。
勉強のモチベーションが下がったときには医師になってからどのように役立つのかを意識して勉強していくと少しはやる気が出ると思うので、この記事の内容が少しでも皆さんの役に立てばと思います。
ちなみにこのサイトでは勉強のデジタル化についてまとめてあります。
医学生には非常に相性のいいジャンルなので、ぜひ見ていってくださいね!!
筆者知ってますか?AmazonもApple製品公式です.
ポイントは日々変動します,今日はお得な日かも?
気になるものがあればチェック!!
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