medu4の国家試験直前講座である国試究極マップを受講し、その内容紹介、感想のレビューです。メジャー科、マイナー科、公衆衛生の全ての国家試験の範囲の重要点を8時間分の動画にまとめて、要点の取りこぼしをなくしてくれる講座です。
筆者はまだ5回生ですが、その分時間があるので詳細にレビューしていきます。
【追記】現在医学部6年生の12月ですが、去年究極MAPを見た受験生の意見も反映しておきます。
【追記】国試後の感想も追加
国試究極MAPとは
・medu4が販売している国家試験対策直前講座
・テキストはPDFで配布
・全8コマ(1コマ60分程度)
・対象は医師国家試験受験生
・1/20公開で視聴期限は112回医師国家試験終了まで。
・価格8,640円(個人で購入可能)
113回のスケジュールは未定ですが、昨年のものが参考になると思いますので記載しておきます。
【追記】2020年は1月1日公開のようです。
講義のサンプル
講義の内容を紹介する動画が公開されています。音声が出ますご注意ください。講義の様子、内容、テキストの様子が知りたい方はこのサンプルをご覧になるのが最も近道かと思います。
【追記】2018年、現在では究極MAPのサンプル動画は削除されていました。
毎年国試前の時期のみサンプル動画を上げる感じなのでしょう。
テキスト&内容
講義のテキストはPDF形式で配布されています。
1科目1枚にギュッとまとめられています。
講義資料をブログ上で公開する許可はmedu4から頂いているのですが、今回は1科目1枚の構成であるので、1枚公開してしまうと全体の1/15くらい公開してしまうことになります。
この講座に関しての公開は自粛しようと思います。
その代わりに、上に貼り付けてあるYoutubeのサンプルの中のスクリーンショットを貼り付けておきます。
上記の写真を見て頂ければ分かるのですが、疾患を大きな括りごとに分けて名称が羅列されています。
ここに穂澄先生が動画の中で少し書き込んで言ったり、言葉で説明を行っていきます。
内容は過去5年間で国試に出た内容です。
全ての項目について説明するのではなく、出ないところは「あまり出ません」と流していきます。
逆に国試に出たものは「このようなエピソードで1度出題されているので注意が必要」というように、詳しく説明してくれます。
「国試的にはこの疾患とこの疾患の鑑別ができればOK」という様に、国試的にどのラインまで達していればいいかを適宜示してくれる ので、国家試験直前の方は安心感を得ることができると思います。
穂積先生も動画の中で「この8時間分の動画の中の内容を全部自分で言えるようになれば国家試験通っちゃうんですけどね 」というように言っていましたので、かなり凝縮した内容になっているようです。
テキスト構成
テキストが全て公開されたのでテキストの構成を紹介します。テキストは合計27枚(表紙・概要ページ除く)です。内容の多い科に関しては2枚に分けられているところもあります。
01 腎臓
02 内分泌代謝
03 血液
04 免疫
05 感染症
06 呼吸器
07 循環器①
循環器②
08 消化管
09 肝胆膵
10 神経①
神経②
12 産婦人科①
産婦人科②
13 小児科
14 救急
15 整形外科
16 眼科
17 耳鼻咽喉科
18 泌尿器
19 精神科
20 皮膚科
21 放射線科、中毒・麻酔
22 公衆衛生①
23 公衆衛生②
23 公衆衛生③
24 必修的事項
まとめられかた
診療科ごとにそれぞれ分かりやすい方法でまとめられています。
解剖学的分類が分かりやすい科(例えば内分泌)では解剖学的部位ごと(甲状腺、視床下部など)に疾患名がまとめられており、腎臓では組織学的障害部位(糸球体障害、尿細管障害など)で疾患がまとめられています。
中心部にはその臓器のイメージ図も書かれており、その図から線が伸びて分類されているので、ただの羅列ではなく、視覚的に分かりやすい構造 になっています。
medu4で推奨されている勉強法
講義時間は全部で8時間で倍速で見れば4時間で全ての範囲を網羅できます。この講座のコンセプトとしては、以下の概論のページで説明されています。テキストの概説ページより引用させて頂きます。
過去問5年分のまとめという位置です。講義動画の中でも、最近の国家試験の内容に基づいて講義が行われています。
▲上のような視聴方法が推奨されているようです。2月に入ってからでも間に合うようです 。
iPad勉強との相性
▼概論のページから引用します
やはりmedu4はデジタル端末での視聴を推奨しているようです。
iPadに入れて見れば、失くす心配も少なく、検索も可能であるため、非常に便利 です。
印刷にする手間もいりません。
一方で今回の講座に関してはデジタルデバイスでのノート作成にこだわる必要もない かと思います。
その理由としましては、講義のテキストが30枚くらいで完結するため、紙媒体で持っていても全く重くないからです。
ファイルに入れてカバンに入れても全く気になりませんので、タブレットをお持ちで無い方でも、家やコンビニで印刷して、快適に利用できると思います。
また、白黒のテキストなので、コンビニで印刷して300円で印刷可能です。iPadで普段見ている方も、万が一端末が壊れた、データが飛んだなどに備えて書き込んだあとのものを印刷しておくのはバックアップとして重要かと思います。
▼medu4のテキストとはGoodnotesが相性バツグンです。紹介記事▼
医師国家試験:ビデオ講座はmedu4×iPadがオススメ
感想&レビュー
5年生目線の感想であり、国家試験受験生の感想ではないことにご注意ください。
なお、この記事の時点で全ての講座が配信完了しているわけではございません。筆者はmedu4の臓器別講座を受講し、この講座を受講しました。
臓器別の各疾患のまとめは自分でも何度か作成しようてとして、上手くまとめられず失敗していたことであったため、今回の講座で臓器別の総まとめページのようなものを入手できたのはとてもありがたかったです。
6年生目線のレビューは書くことができませんが、想像するに、国家試験直前のこの時期にどこまで内容を押さえておけば良いかを教えてくれるという講座は安心感につながるものだとと思います。
講義内容に関しましては、60分間穂澄先生が絶え間なく話続けるのですが、臓器別の講義とよく似た説明もよく出てきて、臓器別の講義の内容が頭の中で少し蘇るような場面も多くありましたので、特にmedu4を受講されていた方には良い復習になると思います。
medu4ではなく違う会社のビデオ講座を受講していた方でも、medu4のエッセンスを学べるので、ある意味お得であると言えるかもしれません。
(あまりに講義の内容が凝縮されてしまっているため、講義動画の公開が国試終了時までに制限されているとも考えられます。)
講義全体の時間も8時間と短く、倍速で見ていけば4時間です。
このスピード感で見ていけば忘れる前に復習できるので、何周も回すことで、講義自体を暗記していけるような勢いを感じました。
一方で、5年生目線の感想いたしましては、来年の国家試験の直前にこのくらいの知識をつけておけばよいという目標を得られたので、勉強の目安ができました。
また、臓器別の講座の復習を行う際にも、今回のMAPを利用して 記憶を呼び出すキー画像として暗記に利用したいと思います。
medu4の講義をとっていてそこそこ進んでいる方は良い復習になると思います。また、究極MAPのテキストはかなりまとまっていて臓器別のテキストの先頭に配置していけば最強の目次になっていく可能性を感じました。
4年生以下で受講を考える人は少ないかと思いますが、4年生以下におすすめかどうかは、その人の勉強の進展具合によると感じました。
medu4(その他の予備校でも)の講義を受講していて、だいたい終わっている様な人にはとても良い復習になると思います。
逆に今から国試の勉強を開始する方は、素直に臓器別から見ていくのがよいと思います。
理由としましてはこの講座では病態生理を教えてくれるということは少なく、このような症状、検査、治療が大切というポイントに絞った説明になっているからです。病態が頭の中に入っていないと、ただの羅列に感じてしまう可能性があります。
ただ、テキスト自体は優れているので、来年の国試直前の時期までに通常の臓器別を終わらせて、来年の国試究極MAPを受講するのがよいと思います。
まとめ
こんな人におすすめ
国家試験受験生→要点を押さえているか確認し安心感を得たい方、短い時間で国試の範囲全体を何周もして知識を定着させたい方。
5年生以下→国家試験直前にどの段階に達していれば良いかを確認したい方。1診療科の疾患を1枚にまとめたMAPを入手したい方。
【国試後追記】
究極MAPは、とても役に立ちました。購入おすすめです。
受験生の中でも評判がよく、必須アイテム化している状態かと思います。他の人と同じ教材を使うという意味でも有用です。
そうでなくても便利です。国試の休み時間にはざっと知識を確認していましたが、ここでも国試究極MAPがとても役に立ちました。
筆者は、自分の覚えていないものリストにも究極MAPを活用していました。
以下の有料NOTEでまとめています。
有料ですいません。個人情報も一部含んでいるので、無料公開は難しい状態でした。
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