今回はGrowSpica Proの提供をいただきましたのでレビューします。
筆者は内科医として勤務している性質上、座っている時間が長いので、椅子にはこだわっています。
GrowSpica Proは自宅で使用していますが、仕事でも座っているうえに自宅でも座って作業をしているので、できるだけ姿勢良く過ごしたいと思っています。
GrowSpica Proの最大の魅力は姿勢良く「座らされる」点にあると思います。
レビューします。
腰部痛・頚部痛は世界的な問題
いきなりですが、腰痛・頚部痛は世界中でみんなの悩み種です。
2016年にLancet誌(超有名医学雑誌)で発表された疫学調査によれば2015年の腰痛・頚部痛(lower back and neck pain)は全ての高所得国の主要なトラブルであることが報告されています。
– Global, regional, and national incidence, prevalence, and years lived with disability for 310 diseases and injuries, 1990-2015: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2015.Lancet. 2017 Jan 7;389(10064):e1.
頚部痛・腰痛が多いのはデスクワーク職が多いこともわかりますね。
オフィスワーク、PCで仕事をすることは頚部痛のリスク
感覚的にもわかることではありますが、やはりオフィスワークというのは首に悪影響を示すことが、論文で示されています。
The Burden and Determinants of Neck Pain in Workers
Results of the Bone and Joint Decade 2000–2010 Task Force on Neck Pain and Its Associated Disorders .Spine 33(4S):p S60-S74, February 15, 2008.
また、この論文では頸椎を屈曲させて長時間作業すると頚部痛のリスクが高まると報告されています。
姿勢よくさせられるGrowSpica Pro
姿勢がやはり疼痛の予防のために重要であることは、論文でも証明されています。
GrowSpica Proは座る人の姿勢が良くなるように設計されているようです。
実際にGrowSpica Proを使用してみると、自然と姿勢が良くなっていることに気が付きます。
姿勢を良くしようとしているわけではなく「姿勢良く座らされる」というイメージです。
なぜこうなっているかを考えると腰部のランバーサポートがこの姿勢のポイントだと感じます。
確かに姿勢が悪くなるときには腰椎、つまり腰の背骨が後ろに張り出している(後湾状態)ときです。
反対に一般的に言われる良い姿勢とは、腰椎が体の前方に向かって曲がっている前弯状態と指します。
ランバーサポートがしっかりと前に張り出し、腰椎の前弯を積極的に作り出すことが作業時の良い姿勢を作り出してくれる。これがGrowSpica Proの特徴といえます。
ランバーサポートがしっかりあるチェアって意外とないんだよ。
休憩時にはフットレストを使う
GrowSpica Proの優れている点として休憩時には休まる姿勢を作ることができる点にもあると感じました。
腰椎の前湾した良い姿勢は作業時に適していますが、休憩するには窮屈です。
休憩時には、フットレストを使用することで一気に姿勢が変わります。
フットレストを上げ、背もたれに体重を預けるとリクライニング機能が働き、くつろいだ姿勢を作り出すことができます。
ONとOFFがはっきりしていところがいいですね。
座りすぎに注意
いくらGrowSpica Proの座りごこちが良くても、連続的に座りすぎることは注意が必要です。
長期間の同じ姿勢でいることは、健康上も良くありません。
Apple watchのヘルスケアには、定期的に立つことを促す機能があるので活用してみてください。
Sedentary time and its association with risk for disease incidence, mortality, and hospitalization in adults: a systematic review and meta-analysis. Ann Intern Med. 2015 Jan 20;162(2):123-32. doi: 10.7326/M14-1651.
Apple watchのヘルスケア機能は便利です。他に心房細動の感知機能もありますよ。
良い意味で全体的に硬めな印象
チェアの全体的な印象としては、硬めの印象です。
これも、良い姿勢を維持するためにあえて、この仕様なのだと思います。
「硬い」といってもメッシュ素材なので、硬いわけではなく、「しっかり張っている」という感じです。
メッシュなのに、ピシッとした座り心地で高級感を感じます。
メッシュ素材はもちろん通気性良好なので長期間座っていても蒸れずにいい感じです。
ピシッとした座面でもメッシュなので全く痛くはならないんです
姿勢を維持してくれる高コスパチェア
ショプなどで、メッシュ系の椅子の実物を見て回ると、価格で「座面の張り」に差がでてくることがわかります。
椅子のクオリティの差が出てくる部分だと思います。
座面のクオリティが高い上に、独立ランバーサポート、フットレストなど複数の機能がついてこの価格は高コスパ機であること間違いないでしょう。
筆者もメインデスクチェアとして活用させていただきます。
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