当サイトでは医師がデジタル勉強について解説しているサイトです。
このサイトテーマにもマッチした内科学の成書「内科学」を献本いただきましたのでレビューします。
担当の方に話を聞くと、今回の内科学はデジタル化にも大きく力を入れているとのことで楽しみです。
いくつかの機能は、記事作成時点で未実装なので記事も追加で作成する形でレビューします。
まずこの記事では内科学の内容についてレビューです。
内科成書改訂サイクルで最速改訂
内科の成書にはいくつかありますが、だいたい3-4年サイクルで改訂されます。不思議なことにどの出版社のものも同じころに発売されます。
内科の成書のサイクルとしてはそろそろ・・のはずだったのですが、コロナの影響で改訂サイクルが乱れているのか最近は内科の成書が改訂されていませんでした。
内科に進路を決めていた筆者も数年前から内科成書を購入しようと思っていましたが、改訂版がでなかったので保留していました。
やっと出てきたのが「内科学」です。
「改訂サイクルの中で最速」は大きな強みです。ほかの成書は数年前の改訂って状態ですからね。
臨床ベースの内容
医学書コレクター(全部読んだわけではない)だった筆者は内科成書も実は何冊か持っています。
前回改訂サイクルでの購入は、学生のときだったわけです。
学生のときには内科の成書は読んでいて結構難しくてわからない、すっと入ってこないという印象もたまにある状態でした。
内科専攻医という状態で読んでみた感想ですが、
- 臨床寄りの内容も多い
- 図が多い
- 日本での疫学が記載されている
図表も多くパラパラ見れる
ハリソン内科学は文字の量が半端なく多いので、情報量も多いですが、内科学は図も多いことが印象的でした。
日本のガイドラインからの引用も多いので、実際に臨床に使いやすいです。
また、ちらっと見たことがある図も多いので知識の確認に役立ちました。
昔は情報量が多ければ多いほどいいと思ってましたが、情報についてはネットで論文調べればいくらでも出てくるので本においては情報のまとまり、厳選されていることが価値なのだと思います。
医学生も早めに買っておくとベター
最近は予備校が充実しているので、予備校テキストだけで国家試験を乗り切ることが十分に可能です。
ただ、臨床実習では予備校テキストでは不十分なところも多いですし、国家試験の勉強の中でも追加知識の引き出しとして内科の成書を持っておくのはおすすめです。
実習で使うことも含めると筆者は電子版がおすすめです。
ハリソンなど洋書と異なり、日本での医療の実態に沿った内容になっているので、国家試験の勉強にも全く問題なく使えます。
また、内科学を読んだ印象ではかなり臨床的な内容が多いので、臨床寄りの内容にシフトしつつある近頃の医師国家試験にマッチしていると思われます。
臨床で使うなら電子版が必要
内科は範囲が広く、専門外の知識が急に必要になることが多いので、知識を確認する媒体は必須です。
ネットで検索する先生もいますが、筆者は電子書籍や電子版(Web版の教科書)を使用することが多いです。
ネットと同じ感覚で検索できる電子版教科書は圧倒的に便利です。
分厚い成書を病棟や外来まで持っていくのは現実的ではない面もあります。
内科学は電子版系の選択肢が豊富に用意されています。
本当に助かります。
現在用意されいてる電子版のオプションは
書籍版購入者が追加課金5000円で利用できるWeb版
電子版(医書・M2plus)
の二つです。
電子版の選択肢が多いのは本当に助かります。
今回は両方の献本をいただいたので、この二つの比較も行う予定です。
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